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【実際に描いてみよう】風景アート

    風景アートを描く手順

    写真を参考にして描く手順をご紹介します
    今回は「雲が浮かぶ風景」です
    モチーフは空、木、山、雲、歩道
    実際に使用している画材のご紹介、絵が出来上がるまでの様子、私のこだわりポイントを
    まとめますので宜しければご参考になさってください

    画材の紹介

    何に描くか

    【木製パネル】
     
    画像は絵画用のクレサンジャパンのシナベニア木製パネルです
    こちらのシナベニアがおすすめで、Amazonで1枚から購入可能です
    メリット
    ・紙と違って重ね塗りしてもよれることがなく繊細な表現ができる
    ・吊り金具をつければ額縁なしでもそのまま飾れる
    デメリット
    ・紙に比べてコストがかかる
    ・額縁をつける場合は油彩画用のものになるので水彩画用額縁より割高

    【水彩紙】

    画像は水彩紙厚手のものです
    こちらの
    ミューズ ワトソンブック F4(NW-1504)がおすすめで、世界堂オンラインで購入しました
    メリット
    ・木製パネルより手頃なので気軽に絵をかきやすい
    ・額縁を見つけやすい
    デメリット
    ・絵をかく前に水張りをしておかないとふにゃふにゃになる
    ・絵単体で飾れないので額縁が必要

    絵の具


    アクリル絵の具がおすすめです
    画像はロイヤルターレンスのアクリル絵具のものです
    こちらの
    アムステルダム アクリリック24色セット 20mlチューブがおすすめで、
    当時一番安かった額縁やドットコムで購入しました

    初めは色んな色が試せる小さめで色んな色があるセットがおすすめです
    絵を描く回数が増えると自分の絵の傾向からよく使う絵の具が分かってくるので
    その絵の具を次回は大容量のものにしようとか対応できると思います

    パレット


    アルミやプラスチックのパレットを使用してもよいですが
    アクリル絵の具は乾いたら固まって洗うのが大変なので是非1枚ずつめくって使い捨てにできる
    ペーパーパレットをおすすめします
    こちらのホルベイン ペーパーパレットがおすすめで、世界堂オンラインで購入できます

    筆、刷毛、鉛筆


    画像は私が使用しているものです
    ●右から1番目 ステドラーの鉛筆B10
    ●右から2番目 世界堂のデザイン刷毛 ※木製パネル下地塗りやニス塗りに使用
    ●右から3番目 扇形のTファン ※ぼかしたり、草の表現をしたりと万能に使えます
    ●右から4番目 細筆キャムロンプロ 5/0 620 ※繊細な表現をするときに使用

    その他


    なくても良いですが、あると便利なもの
    画像のものは世界堂オンラインでまとめ買いしました

    ●右端 クリスタルバーニッシュAM573 ※仕上げ材の艶出しニス
    ●中央 ジェルメディウムAM451 ※透明感を表現したい時に使用
    ●左端 ジェッソAM431 ※木製パネルの下地材

    また、他にもあります

    ●紙やすり2種(#120、#80)
    ※木製パネル下地剤を塗って乾いてから表面の凹凸を滑らかにするため粗目の紙やすりでこすり、細めの紙やすりでこすっておくと滑らかで繊細な表現が可能

    ●スポンジ(台所用スポンジ、100均のスポンジ)
    空や海などを描くときにグラデーションを作るのに便利です
    Tファンという筆を使ってもグラデーションは作れますがスポンジも◎

    ●霧吹きスプレー
    アクリル絵の具は乾きやすいので途中で吹きかけるように使用します
    是非ご用意いただきたい

    制作プロセス

    今回は木製パネルを使用して風景画を描きます
    下地剤は使用せずに描く手順です

    下絵


    【構図を決める】
    参考にする写真などを用意して構図を決めます
    今回は写真のままの構図で描きました
    左に木、空、山々、雲

    もし、山を表現したいなら山をもう少し下に配置してもよいかと思います
    何を描きたいかで配置を調整してもらえるとGOOD
    これは意外と大切なポイントですね


    【鉛筆で下絵を描く】
    ざっと下絵を描く
    配置の確認ができるようにしておけばOK
    細かい描写は絵をかきながら考えるのでこの時点ではおおまかに枠取りするイメージで大丈夫です

    絵の具を載せていく順番を決める


    写真を見てみると空、遠くの山々、近くの山、左側の手前の木、足場があります
    手前を最後にした方が描きやすいので下記の順で描いていきます
     空 → 遠くの山々 → 近くの山 → 左側の手前の木 → 雲 → 足場


    【空】を描く
    画像は3色の絵の具を使用

    青色、水色、白色をパレットで好みに合わせて用意しておきスポンジでぼかします
    絵の具を載せる前に水スプレーを吹きかけて乾きを防ぐのがポイント


    【遠くの山々】【近くの山】を描く
    下絵に沿って初めはざっくり縁取りしてざっと塗ります
    水スプレーを適度に吹きかけながら乾きを防ぎます

    山頂と麓の表情を細かい線を使って表現します


    【左側の手前の木】を描く
    輪郭に沿ってざっと塗ります
    細かい線は濃淡をつけ、重ねながら表情します
    光と影を意識し、くぼみや木肌を表現すると木らしくなります


    【雲】【足場】を描く
    見たままに表現してもよいですが、ちょっと遊びごころを取り入れてラベンダー、ピンク、スカイブルーを入れてみました

    【その他】を描く
    近くの草木を描くときはTファンという筆を使用すると便利
    濃い色をざっと塗って明るめの色を手前になるように塗り重ねると表現しやすいです

    全体のバランスを修正

    写真を参考にして全体の色味バランス、細かい描写が必要な部分や塗り残しがないかなど
    少し絵から離れた距離で観察しながらバランスを整えます

    夢中になるとどうしても絵が近すぎて全体のバランスを確認しづらいこともあるので
    少し離れて観察するのがポイントです

    仕上げ

    クリスタルバーニッシュという仕上げのニスを塗ります
    ニスはお皿などに出して水で薄めて大体3回~5回塗るのがおすすめです
    割合 クリスタルバーニッシュ:水 = 1:1

    ドライヤーで乾かさずに自然乾燥がおすすめです
    一度塗ったニスが完全に乾かないままその上からニスを塗るとダマになってしまい
    表面が変に凹凸になってしまうためです

    以上、絵を描く参考にしていただけましたら嬉しいです
    ご不明点がございましたらコメントをお送りください
    どうもありがとうございます